桜

巡る季節は九十九折に似ている。春の角度は変化が分かりやすいから、よけい皆桜の木の下へ集いたがるのだろう。集いたがる心理はあまり分からないけど、集う人々を眺めるのはけして嫌な気分ではない。楽しそうだなと遠くから観察するのも楽しいものだとおもう。
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実は薄桃色が苦手で、あまり桜は好きではない。どちらかというと梅の方が妖艶だし江戸っぽいとおもう。けれど花が咲くと、冬の間は気にも留めなかった所に、あっけらかんと咲いているもんだから、ああここも桜だったのかと歩きながら気づかされる。そんな事も写真に教わったひとつだ。
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撮り始めて半年になる。わかった事があり、あらたにわからない事も増え、色々と考える中、時々何を撮っていいのかわからなくなる時もある。それでもまだまだ撮るつもりなのだろうか、と自問自答しながらもまだ桜の写真を撮る。つもりが風に揺れる提灯に目がいってしまう。
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山崎ナオコーラさんのページを発見する。本をまったく読まないので、作家さんの事はなんにも知らない。でもなんだかなんとなく好きで、顔もそこそこ好きだ。ページが恐ろしく大雑把で、そこらへんあたりが大まかに好きだ。
春って、大雑把だ。
http://members.at.infoseek.co.jp/kyuuu/index-14.html
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巡る季節は角度をつけながら登る九十九折に似ている。あと何回くらい春の角を曲がれるのだろう、と思い思い歩きながら、そういえば最初に撮った花は「寒椿」だったな、と思い出した。
花を見る度、諸行無常という哀しい(いとしい)言葉が降りてくる。



























